地球は大きな磁石です。
それは、方位磁石が北と南をいつも同じように指すことでも、身近に感じられます。
しかし、この「地球が磁石であること」は、思った以上に私たちの生活に密着しているのです。
実は、地球には太陽や宇宙空間から、電気を帯びた粒子が絶えずやってきます。
これらは、宇宙を飛び交っているとても危険な「高エネルギー放射線」です。
もしも生き物がこれを浴びたら、命を落とすことにもなります。
この放射線の主な成分は陽子で、アルファ粒子、リチウム、ベリリウム、ホウ素、鉄などの原子核も含まれています。
この危険なエネルギー放射線を防いでいるのが、実は磁石である地球なのです。
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地球の磁場は、この太陽や宇宙空間からやってくる電気を帯びた危険な粒子から、地球を守ってくれるのです。
地球の磁場は、これらの粒子を集め、地球の周りをドーナツ状に取り囲んでいます。
この集められた粒子によるドーナツ状の領域は、発見者の名前をとって「ヴァン・アレン帯」と呼ばれます。
もしも、この磁場が消えるようなことがあったら…考えるだけでも怖いお話ですが、次はそんな「磁場の消える可能性」のお話です。
古地磁気学という学問は、岩石などに残された残留磁化を分析して、過去の地球磁場(地磁気)を分析する地質学の一分野です。
火山岩や堆積岩に記録されている磁場を分析すれば、地磁気の逆転や大陸移動の様子などがわかると考えられています。
地磁気の逆転というのは、北極がS極で、南極がN極である現在の形が、逆になったり、また更に逆になったりすることです。
実は、地球では過去360万年で11回起こったことがわかっているようです。
地球の歴史的に長い期間で見てみると、平均して100万年に1.5回の割合で発生していると考えられるようです。
しかし、その割合はかなり不規則で、恐竜がいたとされる白亜紀には、1千万年以上にわたって磁場の逆転が起こらなかったようです。
磁石である地球の極が逆を向いてしまうという現象は、通常数一万年くらいをかけて進行していくようで、それがまた起こってしまうのではないかという心配の声もあります。
進行の過程では、地球の磁石の力がだんだんと弱くなるのですが、この150年くらいの間に、地球の磁力はとても弱くなっているのです。
最終的には磁場の強度は10分の1以下になり、宇宙からの放射線が地表に降り注ぐことになります。